お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門 (文春e-book) [Kindle]
- 文藝春秋 (2022年6月29日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (270ページ)
感想・レビュー・書評
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フェミニズム批評が好きなこともあって面白かった。
批評の対象がネタバレなものが多くて原作を読んでから批評を読もうと思ってしばしば中断したため読むのに時間がかかったが、続きが気になって結局こちらの批評を先に読んでしまったものが多かった。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2023/117)『批評の教室』が面白かったので、僕自身はジェンダーやフェミニズムにあまり関心がないどころか、下手すれば無意識にフェミニストから批判されかねない男性的な言動を取ってしまっているかもしれないタイプながら、本書を手に取ってしまう。様々な論考が並ぶ本書だが、好みなのは、やはりフェミニズム批評を軸にした映画や文学作品のレビュー記事だ。こういう軸を持ったレビューをしたいもんだと思いながら、勉強させていただく気持ち半分、楽しませていただく気持ち半分で読了。
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紹介されている作品の殆どを観た/読んだことがないけど面白かった。
観たことのない作品のレビューはそれはそれで興味深く、作者が自らの視点をある程度メタ的に書いている表現がちょうど良いし、作品を見てみたくなる。
ただ、やはり観たことがある作品の評論は痛快で更に面白い。
マッドマックス怒りのデスロードについての視座は新鮮だった。
何よりスターウォーズ ジェダイの夜明けの酷評が痛快だったし、「ファンダムカルチャーがあんな駄作を作りあげてしまった」という考察に頷きつつも笑ってしまった。 -
こんなふうな目線から映画を観たことなかったなあ。少し気をつけないと。
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多分にオタクな著者の、主に映画の視点から語られるフェミニズム入門。おかげで映画をたくさん観る羽目になったが、今までスルーしてきたものの中にフェミニズムの流れがだくだくと注ぎ込んでいたんだなぁと、ある意味で目から鱗が落ちる気もする。自分の勉強不足や偏りにも気づかせてくれた本。