薬喰 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 気になって1日で読破。籠目先生をもう少し活躍させてくれ〜!せっかくのバディものなのに祝に好印象が持てない感じなのも歯痒い。周囲から「仲良くなったな」と言われるだけで、2人の仲にあまり進展がないのも…。籠目先生の存在意義があまり無いので、バディもの(として書いたのかは分からないが)の持ち味が死んでる。
    トリック自体はとても良くできていて、面白い。ただ明かし方があんまり上手くない。解剖師が後から出てきたり、そいつが重要な情報をボロボロ持ってたり、祝が「手柄を横取りされるから」と警察側に隠れながら捜査するところもなかなか不誠実で印象が悪い…というか、犯人が警察側にいたので、展開の都合上仕方なく「手柄」の問題を持ち出しているのが見え見え。
    また(余談だが)作中に「転生モノが神隠しの構造と似ている(神隠しは残された遺族のための方便である)」という言説が出てくるが、これは少し前にTwitterでバズっていたツイートがあった気がする。

  • 神隠しの伝承があり、ジビエ料理で町おこしを図る地に取材で出かけた推理作家・籠目。その二つの要素を併せた様な事件に、恐竜と人間の肉だけは食べないと言う男・祝と巻き込まれる。少年が犠牲になる痛ましい事件であり、少し強引な所もあるが、相性最悪な2人による謎解きはおもしろかった。籠目先生にもうちょっと花を持たせても良かったのでは…と思う。

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著者プロフィール

唐津市生れ。2017(平成29)年『奇譚蒐集録一弔い少女の鎮魂歌‐』(2018年11月 新潮文庫nex)が日本ファンタジーノベル大賞最終候補に。同シリーズに『奇譚蒐集録一北の大地のイコンヌプー』(2020年7月 新潮文庫nex)、他の著書に『神遊び』(2003年2月 コバルト文庫/2021年7月 集英社文庫 表題作にて2001年度ノベル大賞と同賞の読者大賞を受賞)がある。

「2022年 『薬喰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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