ホス狂い ~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~(小学館新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 歌舞伎町はホストが多いから「女のコのための街」なのか。だから客の卒業が早い。他方、男性が客の街はピーターパンのように年齢に気付かず、成長せずに客で居続けるのね cf. p.232

    「彼女は「歌舞伎町」にこだわる。それは、歌舞伎町がひとりひとりにとって「物語を作りやすい」街だからなのではないか。」p.267 なるほど。しかし、歌舞伎町に行ったことがない人はベールの外からではなく、中に入って、じぶんの身体で経験することを勧めたい。

  • これまでに読んだ売春の話ほど、赤裸々ではなく、最終的には不幸になったでしょう。。。的な終わりが多くて、予測の域を超える話はなかった。

    ま、こんなもの終わり。

    少し消化不良。

  • 日本一の歓楽街・歌舞伎町を舞台に、人生をかけてホストクラブに通う女性たちを追った本。

    「愛を課金する」関係であるホストとホス狂いの女性。課金することで、夜は肯定感が満たされていく。そこは二人にしかわからない世界。

  • ホス狂いについて第三者視点で書かれているものが少ないのでかなり興味深く読ませて頂いた。
    わたしがホス狂いという存在を知ったのは、2018年に放送されたNHKの番組「ねほりんぱほりん」で特集された「ホストに貢ぐ女」である。それまで、ホストに行くのはお金持ちで派手好きな人という漠然としたイメージを持っていたが、その放送ではホス狂いの女の子たちが対価を払う故に愛される安心感や、そのお金は風俗で体を壊しながら用意していることを赤裸々に話していて衝撃を受けた。

    本書では歌舞伎町ホスト刺殺未遂事件を皮切りに、ホスト自身やそのホストに心血注ぐ女性たち、歌舞伎町という街での文化、歌舞伎町しか受け皿がない人たちの存在について丁寧に取材され、まとめられていた。どの章も角度や視点が異なる人からの取材で、私が普段生活している中では絶対に知り得ないかなりリアルなホス狂いの実情を知ることができた。

    一つ解せなかったのは、宇都宮氏が高岡の実家に何度か突撃取材を試みていたこと。確かに、本書では高岡はキーパーソンなのだが、裁判も終わった今、高岡や高岡の家族にアポ無しで取材を行うことは彼らの生活を脅かしているように思えた。
    あおいちゃんが暴露系で吊し上げされたことを「見ていられなかった」と同情を寄せていたが、高岡とその家族に取材を試みることはやり方が違うだけで似たような行為だと思う。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。医療、人物、教育、スポーツ、ペットと人間の関わりなど、幅広いジャンルで活動。なかでもフィギュアスケートの取材・執筆は20年以上におよび、スポーツ誌、文芸誌などでルポルタージュ、エッセイを発表している。『人間らしい死を迎えるために』、『ペットと日本人』、『猫を看取る シュガー、16年をありがとう』、『別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った』、『羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケート挑戦の歴史』ほか、著書多数。

「2019年 『スケートは人生だ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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