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感想・レビュー・書評
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地下鉄無差別殺傷事件。
1人の青年が突如車内でナイフを振りかざし、妊婦を切りつける。
犯人に立ち向かった老人が、返り討ちに遭い亡くなった。
その後犯人は乗務員により取り押さえられ捕まった。
事件は終わった。
物語はここから始まる。
心や身体に事件の傷を残した乗客たち。
【あの時】に残した様々な思いがジクジクと棲みついて、その後の生活に影響を及ぼしている様を各視点で。
バラバラに紡がれるストーリーが、最後にまた【あの時】に繋がる。
各々がトラウマを乗り越えた時、ようやく本当に事件が終わったのだと感じさせる。
切り口が良かった。
降田作品、やっぱりいい。
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どの章もラストが???という感じ
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年の瀬に起きた地下鉄S線内無差別殺傷事件。時が過ぎ、それぞれに日常が戻ってくるはずだった-。事件が終わって始まった不思議で切ない“その後”を描く連作短編集。
今からちょうど1年前、実際に京王線内で起きた無差別刺傷事件をモチーフにした作品。事件にかかわった人々のその後を描く7篇の連作短篇は、いずれも味わい深く秀作揃い。降田天はプロット担当と執筆担当の2人によるユニット作家で、実力は確かと再確認した。
(A)
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