自分を変える方法――いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2022年10月4日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)
感想・レビュー・書評
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生きていて思うことがある。それは、身についた習慣を変えることだ。
ロボットではないので、いきなり変身して新しい自分を手に入れるなんて、自己啓発書やスピリチュアル系じゃないのでそう簡単にはできない。
著者が5年にわたり、さまざまな分野の、100人を超える指導的な研究者とチームを組んで、自分の行動がどのように変わるかという研究から生まれた。
タイミングを重要な基準の1つにしている。
「白紙状態」のときが始めやすい。昔からの習慣という抵抗勢力と戦う手間が省けるからなあ。
と言っても、古い習慣が油汚れのようにこびりついている場合はどうすればいいのか。
「新たなスタート」のタイミングを利用するのが良いとして、新年を例に上げている。
新年に限らず、進学、就職、引っ越しなど人生には新たなタイミングに出会うチャンスがある。
そういう時をうまく利用して、古い習慣をリセットして新しい習慣を身につけるのが良い。
しかし注意点があった。それは好調なときは「逆効果」になる。
やるべきことがあるのに、目先の事を優先してしまうことがある。
そういうときは、目先の楽しみを求める欲求に抗うのではなく、欲求を味方につければいいと述べている。
「欲しがりません勝つまでは」なんて、戦時中じゃあるまいし、気合、根性や忍耐に頼ってもうまくいかない。
読んでいくと、新しい習慣を定着させるにはいろいろな仕掛けが必要なのが分かる。詳細をみるコメント0件をすべて表示