ガリバー旅行記 [Kindle]

  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 柴田さん訳なので改めて読んでみました。
    有名な小人国と巨人国までは不思議な驚異の王国をめぐる冒険、て感じで単純に楽しめるんだけど、空飛ぶ島あたりから当時のイギリス社会の風刺色の方が強くなってくるので、あんまり楽しくはない。なんとなく印象に残ってないのはそのせいなんだなー、と思いました。
    けど、作者への突っ込みみたいな柴田さんの脚注のおかげで面白くよめました。

  • 一度、正式なものを読みたかった。大変満足しました。

  • タイトルだけは知っているが、実はちゃんと読んだことない本がある。自分はそのうちの一冊に『ガリバー旅行記』が数えられる。
    先日『1984』を再読したときにオーウェルが、この『ガリバー旅行記』を愛していたと知って読んでみることに。

    そしたらこれがすこぶる面白くて驚いた。
    てっきり子供向けのお伽噺かと思っていたのだが全然違った。鋭いブラックユーモア、社会風刺、そして厭世に満ちた物語であった。
    主人公ガリバーの冒険は小人の国、巨人の国、空飛ぶ島、そして知性的な馬が支配する国という4部構成になっている。
    第1部、小人の国は『ガリバー旅行記』と聞いたときにまっさきに想像するイメージだ。第2部の巨人国もそうだが、今なら『進撃の巨人』のイメージも重ねられる。このあたりまでは風刺はありつつもユーモラスだ。
    これが第3部、第4部と続くと人間全体に対する厭世的な視線が入ってくる。特に第4部は知性を持たない野蛮な人間種族ヤフーと人類の姿が重ねられる。これでもか、というくらいに人間批判を展開する。この辺りは面白いが、いくらか唐突すぎる気もしてしまった。

    しかし、今回読んでみて名作と言われる所以はよくわかる作品だった。
    とても面白い風刺文学だった。

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著者プロフィール

ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)(1667 - 1745)
アイルランド生まれの英国十八世紀を代表する作家。『控えめな提案』『書物合戦』『桶物語』などの作品がある。

「2021年 『ガリヴァー旅行記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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