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感想・レビュー・書評
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健岑の恩赦は865年とあるので、この年の道真は20歳。それにしては、まだ、子供っぽさの残る描写ですね。推理ものが3篇続き、メインキャラクターたちとも程よく絡んで快調です。自分の生き様を模索する道真。基経は「そなたにあって、忠臣にないものは何か」と問う。基経には何が見えているのか?辻褄合わせのような最後のエピソードも意味深です。応天門の変まであと1年。刻一刻と迫っています。
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管三殿と長谷雄殿が表紙の16巻。政治的な匂いが強くなり始めたのは道真殿の賢さが政治的に使えると認知されはじめたからか。彼の思惑は別のところにあり、また、父・是善殿の願いとも別のところにある。目の前にある理不尽に憤りを感じるし、何かできるのではと考えてしまう道真殿。「才を正しく使いなさい」。異なる人達からアドバイスをどう受け止め、自身の身の振り方を考えだした道真殿。世の中は理不尽極まりないし、大人たちは狡猾で、隙あらば何かを奪われそうになる。本音と建前。うまく使わないと自分の首を絞めそうだ。
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平安時代を舞台にしたミステリーもの?「応天の門」16巻。
今まで、紙の本の発売と電子書籍の発売に1ヶ月の時間差があったんだけど、今回は同時発売? ありがたいー。
さてさて、16巻。
歴史に関わってきそうな登場人物たちの記述が出揃ってきた感じで、歴史が動く予感がしてきました。怖いよー。道真、うまく逃げてくれー(逃げられないだろうけど…)。
もう少し流れがわかってきたら、いま一度読み直して確認したいことがいっぱいありそう。先が楽しみ。