管三殿と長谷雄殿が表紙の16巻。政治的な匂いが強くなり始めたのは道真殿の賢さが政治的に使えると認知されはじめたからか。彼の思惑は別のところにあり、また、父・是善殿の願いとも別のところにある。目の前にある理不尽に憤りを感じるし、何かできるのではと考えてしまう道真殿。「才を正しく使いなさい」。異なる人達からアドバイスをどう受け止め、自身の身の振り方を考えだした道真殿。世の中は理不尽極まりないし、大人たちは狡猾で、隙あらば何かを奪われそうになる。本音と建前。うまく使わないと自分の首を絞めそうだ。
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灰原薬
- 感想投稿日 : 2024年1月29日
- 読了日 : 2023年12月8日
- 本棚登録日 : 2023年12月8日
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