光のとこにいてね (文春e-book) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • とても良かった。
    鳥肌がたって『映像化して欲しいけどして欲しくない』って思ったお話は久々でした。
    たしかに所々お話し的だなぁと思うところはある。だけど自分の魂のカケラというか、そんな相手をみつけたらこうなるしかないな、周りは混乱するかもやけど。

  • 深いな。一瞬キスする場面とかでlgbtなのかと思ったけど、そういうことでもなくて、むしろもっと深いんだなと。
    お互いを大切に思っているのが素敵だった。家庭の事情、自分の置かれた状況は全然違う2人だけど、切なさや寂しさ、疎外感みたいな部分は同じで、だからこそ伝わる。お互いが自分を理解してくれる必要不可欠な存在なんだな。
    いつも突然の別れなのに小学生、高校生、大人と節目で必ず出会うのは、引き合わせる奇跡みたいな。必要だから引き合わせるのか。
    最後までバーっと読めました。

  • 弱い方が捨てていくって印象的なフレーズ
    ずっとかかえてきた強い方のカノンちゃんが最後に捨てていく方になったのね 弱くなることを許されたのか でもぜぜちゃんにそんな事情は関係ない 連鎖は続いていく
    藤野さんも強い人だったね 現実味ないほど聖人
    弱さが絡み合って複雑な話でした
    本当に強い人は作中いたんだろうか
    強さ=優しさ、人間力 みたいなことなのでみんな自分にないものを人の強さとしてみてる ゆずちゃんとカノンちゃんもそれぞれ違う強さと弱さがあって真逆だから惹かれあった どっちも強くてどっちも弱かった

  • 読感は、汝、星の如くに近い。
    クライマックスは映画的でかなり気持ち良かった。

  • 育った環境が全く違いながら運命的に繋がってゆく結珠と果遠。7歳で出会い、高校で邂逅し、大人になってまた再会する。お互い特殊な家庭で育ち、心には誰にも言えない傷を抱えて生きている。何も言わなくても分かり合えるのは2人だけ。運命のように繋がる2人。友情でもなく、恋でもなく...。なんとなく「流浪の月」の主人公2人が思い浮かびました。自分たちだけが分かり合えればいい。光のとこにいよう。この先も。

    面白かったですが、私はスモールワールズのほうが好きかもしれません。

  • これといった感想はない。

  • えぇーーっ‼︎うそーーん‼︎の連発でした。
    奇跡の数々をくぐり抜け、周囲の人々を(まさかの子供までも)蹴散らし、流石にゴールしてしまうと身勝手さが際立ってしまうのでふわっとしたラストとなっておりましたな。
    百合か不倫か?いや、百合の不倫か?

  • こういうの わかる気がする時期があった

  • 百合とも友情ともなんともいえない関係のお話。
    離れていた時間が一瞬でないことになるような深いところでつながる人を持たない自分としては少々眩しいお話でした。

  • 主人公二人が何度離れてもまた出会えることや、それぞれそばにいる男性二人(どちらもとても優しく包容力が魅力的)よりも一緒にいたいと思い合っていることとか、自分には絶対感じられない感情や体験だからこそ憧れるんだと思う。(でも本当にあったら2人の周りの人はめっちゃ大変…

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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