- Amazon.co.jp ・電子書籍 (346ページ)
感想・レビュー・書評
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出版社のSNSで見かけておもしろそうだと目にとめた。SFは馴染みがないので迷ったが、読書欲が高まっているのを拠りどころに読んでみた次第。あらすじにあるように“様々なディストピア世界でたくましく生きのびる女性たちを描いた”というのが気になった理由で、1話目の「六十五歳デス」で掴みはバッチリという印象であった。ほんの少しの不穏もぜったい無視できないような世界で、どの短編もそうのんきには読めなかった。表題作は著者あとがきにもあるが、数学がさっぱりなわたしにも衝撃的な内容で四苦八苦しながらしかし夢中で読み終えた。
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近未来を舞台にした、ゆるやかにつながる連作短編集。65歳で、または肥満で死ななくてはならない世界、数学が、サンマがない世界等々、大きなテーマが日本の日常の中に描かれ、そうだな、昔の新井素子さんとか藤子不二雄SF短編集のような味わい。面白かったです。
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ディストピアと少女。表題作は脳内で三原ミツカズさんの絵柄で読んでいくとイメージぴったりでした。秋刀魚の話がテクノロジーや世界観も含めて現実と地続きという感じで読みやすかった。
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秋刀魚のお話がすき。SFではあるけれど、これから世の中が進むにあたって直面するかもしれない問題が発端になっている作品も多い。