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感想・レビュー・書評

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  • 『まめ吉の冒険』、36ページの読切。ゾンビだらけの世界を野良猫の指南により生き抜く元飼い犬視点の話。ご主人様を無垢に信じて探し求めていたが、自分が生きるために戦うことを選択する。我が子を食べてまで野良を生き抜いてきた猫が抱える罪悪感と、それ故の言動も感銘を受ける物があった。珍しい設定と物語だった。ハッピーエンドとは言えないかもしれないが良作。絵柄だけはくどくて好きになれない。
    読切『センチメンタル・ジャーニー』。死にたい→死のう→やっぱ生きたい。たぶん色んな作家が書いているプロットだろうが、絵と演出で魅せてくれた。悲劇で終わらせなかったのは逆に捻りに思えた。
    読切『失踪再走』。何もかも嫌になって逃げ出す→逃げた先で人との出会い→もう一度頑張ろう。これまたありがちな話。出会ったばかりの人の優しさと蛍の光だけで立ち直られても、他人の気まぐれだけを見せられた気分。もちろん不快な話ではないので可もなく不可もなし。

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