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感想・レビュー・書評
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膳所には何かある。私は藤本義一の『鬼の詩』で、主人公の妻が「ゼゼ、たのしおました……」と言い残して死ぬシーンを読んで以来そう思っていた。膳所で生まれた強烈キャラ、成瀬あかりを知り、その思いはますます強くなった。いつか膳所に行ってみたい。
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ほっこりした気分になれる作品。
自分の軸をしっかり持って色々なことにチャレンジする成瀬の姿に勇気を貰えるし、島崎の成瀬に対する友情や信頼を感じんシーンに心が温かくなる。
ちょっと落ち込んだ時とかに読むと元気出る作品だなーと思いました! -
『成瀬は天下を取りにいく』―全力青春、一風変わった挑戦の記録
『成瀬は天下を取りにいく』は、宮島未奈氏による、一風変わった青春小説の圧巻のデビュー作です。この物語は、中2の夏休みに、閉店を控える西武大津店に毎日通い、テレビ中継に映ろうとする幼馴染の成瀬の奇想天外な挑戦を描いています。さらにM-1への挑戦や坊主頭にするなど、成瀬のやりたいことはコロコロ変わるものの、その行動には強い芯が通っています。
成瀬と島崎の掛け合いは、読んでいるこちらまで笑顔にさせてくれるほどに魅力的です。成瀬の周りには、彼女の変わった挑戦に巻き込まれながらも、良い意味で影響を受ける同級生たちが集まります。この作品は、ただ笑えるだけでなく、読み終えた後には清々しい気持ちにさせてくれる、希有な青春物語です。
宮島未奈の筆致は、青春の甘酸っぱさや友情の深さを巧みに表現しており、中学生時代に戻ったかのような感覚に浸らせてくれます。成瀬が突き進む我が道は、周囲を惹きつける魅力に満ちており、物語を通じて読者にも強いインパクトを与えます。
静岡書店大賞小説部門、坪田譲治文学賞受賞、そして本屋大賞にノミネートされるなど、評価も高いこの作品は、続編も含めてぜひ手に取ってほしい一冊です。『成瀬は天下を取りにいく』は、青春を全力で駆け抜けるすべての人へ贈る、心震える物語です。 -
どこか変わったところのある成瀬とそれに合わせてきた島崎。お互いの信頼関係が垣間見れて良かった。青春だなー。
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成瀬の一部でいいから、自分にもあると良いな。
始まってすぐに、成瀬良い!と憧れてしまった。
思った事をすぐに行動に移せる人は、昔からすごいなーと、自分とは違うなーと思っていた。決めるまでも時間がかかるし、行動に移すまでに更に時間がかかるし、そのうち決めたはずなのに結局動かなかったり。そんな事を繰り返してる。何だか心にも体にも重いドロドロが絡み付いているような。
成瀬を見てると、真っ直ぐで軽くて楽しそうで、心配になるけど応援したくなって、カッコいいなと思った。すぐに動いてしまえば、重いドロドロなんて感じないのかも。元々そんな物は無くて、自分が勝手にそう感じてるだけなのかも。
先が気になってすぐ読み終えた。そして、スッキリして暖かい気分になれた。また良い本に出会えた。 -
まわりを気にせず我が道を進む成瀬さんを見るのが楽しく、内容が重くないのもあって一気に読めた。
散々第三者視点から破天荒ぶりが語られた後、最後に成瀬さん自身の視点でのお話があったのも、彼女の等身大さが感じられて益々良かった。 -
地元愛に溢れた作品だと思った。自分は、異なる地域なので、感覚はよくわからないが、楽しさや居心地の良さが伝わってくる。成瀬の話し方や旺盛なチャレンジ精神には、疑問だが、島崎と一緒で目が離せなくなる気持ちは理解できる。身近にいると飽きないと思った。
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読みやすく爽快な読後感のある作品。
成瀬あかりさんは、少し変わってはいるが、青春まっさかりな女の子でした。
続編も既に購入してますが、読むのがもったいないな。
妻にも勧めている作品です。
#成瀬は天下を取りにいく
#宮島未奈