ウクライナ戦争をどう終わらせるか 「和平調停」の限界と可能性 (岩波新書) [Kindle]

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  • 戦争をひきおこしたくさんの無辜の人々を殺した為政者……当然、裁判を起こし責任をとってほしい、と思うのが人情。だが、実際に「戦争を終わらせる」と考えるとそれがどんな結果を生むのか、考えさせれれた。
    今まで、なんでこれを引き起こした為政者がのうのうと生きて、寿命で死んでるんだ?と思う人が多々いてもやもやしたが。なるほどそういうわけか。
    確かに、そのような為政者が残酷な終わり方をしたら、現在の為政者は、文字通り命がけで戦争を終わらせない、負けを認めない、停戦しない。
    停戦して裁かれたら、死刑、などという前例をつくるとますます戦争が終わらなくなる。
    感情的には「戦争責任」と問いたくても、停戦の条件に相手国の「戦争犯罪を裁く」という条件を入れると停戦が遠のくのがよくわかった。

  • 現在の状況を毎日ニュースでみていたが、遠い国で起きている自分たちにはあまり関係のない話のような気がしていた。
    関係があるといっても食料品を含む価格高騰ぐらいだろうとおもっていたが、どうやらそうではないらしいと気付いてよんだ。
    怖ろしい結末を書いている本もあるなか、この本はまだ少し可能性を感じさせてくれる本だった。

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著者プロフィール

1969年(昭和44年)、東京都に生まれる。NHKディレクターとしてNHKスペシャル『我々はなぜ戦争をしたのか ベトナム戦争・敵との対話』(放送文化基金賞)、『イラク復興 国連の苦闘』(世界国連記者協会銀賞)などを企画制作。退職後、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学でPh.D.取得(国際関係論)。国連アフガニスタン支援ミッション和解再統合チームリーダー、東京大学准教授、国連日本政府代表部公使参事官などを経て、現在、上智大学グローバル教育センター教授。著書に『我々はなぜ戦争をしたのか』『犯罪被害者の声が聞こえますか』『平和構築』、Challenges of Constructing Legitimacy in Peacebuilding、『人間の安全保障と平和構築』(編著)など。

「2020年 『内戦と和平 現代戦争をどう終わらせるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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