六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 思ったよりメッセージ性があってよかった。

  • 緻密に計算されて書かれた物語という印象。

    6人の就活生が人気企業の面接で出会う。
    6人すべてがとても魅力的なキャラクターで、気づけば話に引き込まれていた。犯人さがしというミステリーでばあるが、就職活動という特殊な文化に切り込む社会的な側面も垣間見える。

    おもしろいミステリーに必要な、伏線回収、ミスリード、どんでん返しが、計画的に描かれている。だから、おもしろい。個人的には、きれいにまとまりすぎている分、荒々しく読者に訴えかける熱量がもう少し欲しいと思った。

    読書が苦手な人が読んでも楽しめるように書かれた、万人受けする優等生な小説だと思う。

  • 途中で主人公たちと同じように自分も人間の醜さに絶望したけど、後半で確かにと思った。何も醜い面だけがその人の全てじゃないし、逆に良いことをしたからってその人が聖人なわけでもない。こうやって、人を複数の面を持つ人として認識するのは良い方法だと思った。

    私も次から大学3年生だけど就活こわいーやりたくないよー

  • よくできているなあ、という感想。
    こういう話は、どうしても無理が出てくる。
    殺人が起きる事件では、非日常であるがゆえに、荒唐無稽な話が成り立つのだが、就職活動の舞台となると、現実的な舞台であるがゆえに、ありえない設定が興醒めをもたらすことが大いにある。
    この作品は、それはあるのだが、それを乗り越える展開の妙で見事に乗り切ってる感がある。
    ロジックを楽しむ。
    いい作品だなあと思う。

  • 良い人と悪い人、なんて言葉では表せない、深い話だった。何度も読み返したい一冊。

  • 純粋に没頭できたという意味ではかなりいい作品だったと思います。就職活動を題材とした、深い、そして苦しい小説は他にもありますが、いかに就活が罪深いものか改めて感じるばかりです。

  • 現代の暗い部分が見事に描かれた物語。無茶苦茶面白くて一気読みでした!

  • 面白かった。
    期待値低かったのと、序盤の間延び感から「失敗したかな」と思ったけど、どんでん返しが大きいのやら小さいのやら散りばめられていて、途中から夢中に進めていった。
    他の作品ならここで終わらせてシャンシャンというタイミングから、またさらに二転三転あるのに新鮮さを覚えつつ、特に白が黒に、黒が白に、また白が黒にコロコロ変わる手法は秀逸。
    まーただ人事の人が読んだら頭痛いかも笑

  • 就職活動の最終選考で事件が起きる。誰が何のために?
    読み進めていくと、自分の推理がことごとく裏切られ、そしてどんどん繋がっていく。
    おもしろい。オススメ。

  • 引き込まれる心理戦。後出し情報はあれど、まんまとミスリードされた。「犯人」の動機はテーマには沿ったものだが、ちょっと乱暴にも思える。

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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。『教室が、ひとりになるまで』で推理作家協会賞の長編部門と本格ミステリ大賞の候補作に選出。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』『六人の嘘つきな大学生』など。

「2023年 『六人の嘘つきな大学生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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