エフェクチュエーション　優れた起業家が実践する「5つの原則」 [Kindle]

著者 : 吉田満梨 中村龍太

• ダイヤモンド社 (2023年8月29日発売)

感想・レビュー・書評

[januswelさんの感想 · 2024年1月31日]

9 章と 10 章は蛇足だが、 8 章までが読みやすくわかりやすい

[kulax3さんの感想 · 2023年12月26日]

はじめて聞く反応して購入。
従来からある、手持ちのカードで勝負する（この本で言う手中の鳥の原理）というものかと思ったが、
体系だっていることが新しいと感じた。
　許容可能な損失の原理（明確にして判断基準にし、前へのきっかけに）
　レモネードの原理（アイデアをテコに）
　クレイジーキルトの原理（パートナーと化学反応）
　飛行機パイロットの原理（これが本質か。いまにフォーカス）

特にレモネードとして新要素を組み込んでいることと、パイロットとしてわかりやすくしていることが印象的。
クレイジーキルト…弱いところなのでここに注力が必要。

[せりさんの感想 · 2023年12月3日]

エフェクチュエーション、題名に「起業家」と書いてありますが、起業しないからとスルーするのは勿体ない考え方かもしれません。

起業しなくても0から1を作り出したい時に使える思考法だと感じました。

目的やそこへ向かう方法(手段)が具体的に見えない時に行動する思考法なので、例えば、人生の目的とかこう在りたいとか、やりたいことがわからないとか、具体的なゴールやそのための方法がわからない場合とかにも使えそうだと思いました。

手中の鳥から始めて許容可能な損失の範囲内で行動を始めてみる。その結果、予想外のことが起こったら、失敗(酸っぱいレモン)のように思えても自分の行動でレモネードにすればまた手中の鳥が拡大する。そのサイクルをコントロールするのがパイロットというような感じのサイクルだと理解しました。(クレイジーキルトの法則が抜けてますが…)

自分の持っているものから今直ぐ始められ、行動しないという選択肢がない思考サイクルが面白くてオススメです。

[couldyouplzさんの感想 · 2023年11月26日]

予測不可能なものにコーゼーションを使ってはならない。

[ikuodanakaさんの感想 · 2023年10月25日]

エフェクチュエーションについて、なんとなくは知っている。なんとなくなのでちゃんと知りたいがサラスバシーの著作に手を出すのはハードルが高い…そう考えていた私にうってつけの一冊だった。

[bob-taniさんの感想 · 2023年10月14日]

手段を資源として考える。
社会はコーゼーションのアプローチをとる機会が多いが、
不確実性の高いことに対しては手中の資源の有効活用が大事。
一見手段の目的化になることを起業家の目線を借りて学術的に解説する試み。
これが腑に落ちた。
いつもやっていることだったので説明がついた思い。

むしろ目的(パーパスでもいいけど)と目標論はどうにも人間らしくないと思っていたが、
計画を立てて物事を調整することで成し遂げる方法と理解。
必要なことだしKPIなり数字で語ることはある。
ただ、自分が何者で何が欲しいのか。そのためにできることは何かといった根源的アプローチも大事。
特に失敗の許容範囲を決める投機行動のベットの大切さが言語化されている。
うまくいかないことが経験値となり、おねだりなつながりでうまくいくこともある。
その使い方が見えてくる。

なお、後半は実践としての言語化だがやや陳腐な内容になることがよい。
むしろ、エフェクチュエーションの真髄でそんなことなの？が大事だという側面が見える。

要するにわらしべ長者。

著者プロフィール

吉田 満梨（よしだ・まり）
立命館大学経営学部准教授、博士（商学）
立命館大学国際関係学部卒業、神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了、首都大学東京都市教養学部経営学系助教を経て、2010年より現職。専門は、マーケティング論で、特に新しい製品市場の形成プロセスに関心を持つ。主要著書に、『ビジネス三國志』（共著、プレジデント社）、『マーケティング・リフレーミング』（共著、有斐閣）、訳書に『エフェクチュエーション：市場創造の実効理論』（碩学舎）など。

「2018年 『デジタル・ワークシフトーマーケティングを変えるキーワード30』 で使われていた紹介文から引用しています。」