- Amazon.co.jp ・電子書籍 (218ページ)
感想・レビュー・書評
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遺伝が50%環境が30%程度
遺伝は教育を打ち負かすほどは強くなく、教育なしに遺伝は姿を現せない。遺伝をこの世の中で形にしてくれるのが教育。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今日叱りすぎちゃったなぁとか、この育て方であってるのかなぁとか、いつも神経質に考えすぎていたかもと思える、心が軽くなる本でした!
もちろん教育と最低限悪影響のない(虐待とかがない)環境を与えることは大事だけど、子供は子供なりに与えられた環境に対してその子なりに反応してくれるとわかりました。 -
面白かった。事例紹介を読むのが楽しかった。
結局ほぼ遺伝で決まるのだなぁという虚無感。運命ってあらかじめ結構決まってるのかしら -
結論、教育は遺伝には勝てない
親が教育に熱を入れてもそれが与える影響は数%
親が高収入で子供に多様な環境を用意するだけ、遺伝の素養が強く出る
それよりも、子どもの「好き」を大切にすること -
教育は遺伝の影響も大きいが環境によるところが大きい…と思っていた。思っていたが、本書はそうではない、ということを、双子の研究事例を中心に突きつけてくる。
もちろん、遺伝というのは、そのまま親から何かを引き継ぐものではなく、親に似ない、というのも遺伝の一つの現れ方だ。だから、親がこうだから子がこう、ということは決めつけられない。
けれど、双子が、たとえ違う環境に置かれていても、そっくりな選択をし、そっくりな結果になることが多い、という例を見せられると、やはり遺伝の影響は大きいのだ、と言わざるを得ない。
とはいえ、遺伝は、どういうことに向いているとか、興味があるとか、そういうことに大きく影響するけれど、生まれた時からリトマス試験紙が反応する色を知っているわけじゃあない。
だからもちろん、教育だって大事なんだ。そして、遺伝なんて、生まれたあとでは、もうどうしようもないわけだから、遺伝のことは忘れて、目の前のことを頑張って生き抜けばいいんだ。
そういうことに気付けることが、結構な価値じゃないかなあ。 -
エピソードが合って分かりやすい。
学び
遺伝はランダムなので、親の性質がそのまま遺伝するということは言いづらい
自由な環境では遺伝の部分が発揮されやすい
親が好きで教育している
思うままにいかない -
子を育てるにあたりいろいろ考えることが多いので読んでみました。以前読んだ本に似てるな…と思いつつ読了。内容は理解したものの、「ではどうするか」まであるとよかったなあ。
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遺伝の比重という分野に関しては、橘玲の新書などで触れたものに近く、ある程度知り得ている情報だった。
本著では双子のライフヒストリーを追うことで遺伝という要素が、共有環境ー非共有環境との対比で我々の性活にどれほど影響を及ぼしているかということが語られるが
そういった物語からは一定程度成形された認識といった印象が個人的には免れえなかった。
データや個別のストーリーを辿る部分よりは、総括として自由で平等な環境が敷かれた場合にこそ、遺伝的な差異が格差の元となりうる事実は、改めて考えると首肯せざるを得ないが、そういった民主的な概念に潜む陥穽に思考的な転回を起こさせられる。