がんの消滅―天才医師が挑む光免疫療法―(新潮新書) [Kindle]

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  • 化学系と医者とは認識の枠組みが異なることがわかる。もともとはがんに取り込まれる分子で光を当てると蛍光する分子を探索。その中で、光が悪く、しかもがん細胞が死亡する現象を発見。化学系ではうまくいかなかった事例だが、医者からするとがん治療に使えるかもと。

  • 朗報です。
    数年後には癌が治ります。

  • 2011年に小林久隆米国国立衛生研究所のの主任研究員の論文発表による光免疫療法の紹介と世に出た経緯。
    原理:がん細胞の表面にあるたんぱく質に結合する物質に近赤外線を照射して化学反応を起こさせ、細胞膜を破壊しがん細胞を壊す。もともと発光性物質をがん細胞に結合して診断に使おうとしていたが、その過程でIR700という小林教授のつてで作った化学物質が上記のような反応を見せた。
    小林教授はがんの臨床からスタートし、診断ではなく治療を念頭に置いていたためそちらに舵を切ることができた。
    治療のステップ
    ①薬剤の注入、点滴によりIR700と抗体をがん細胞に結合
    ②薬剤投与の1日後に近赤外線の患部への照射
    ③IR700の化学変化とがん細胞の細胞膜の破壊。
    ④がん細胞の破壊に伴い、その情報を得た周辺の免疫細胞の活性化、がん細胞への攻撃を行う(転移の予防)。

    遺伝子にはノータッチ。(どのような長期の作用が出るかわからない)

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著者プロフィール

1973(昭和48)年、沖縄県生まれ。茨城県育ち。横浜国立大学経済学部卒。ライター、編集者、構成作家。NHK国際放送の番組制作にも携わる。日本在住の外国人の問題から、がんの最新治療法まで取材範囲は広い。著書に、外国人留学生の実態に迫ったルポ『コンビニ外国人』(新潮新書)、共著に『本の時間を届けます』(洋泉社)などがある。多文化社会研究会所属。

「2019年 『となりの外国人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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