これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本 HSPとトラウマのちがいを精神科医と語る [Kindle]

  • 日東書院本社
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  • 以前、武田友紀さんの『「繊細さん」の本』を読んで勇気付けられたので、HSPとトラウマの関係性、トラウマの癒し方を知りたくて読みました。
    本による気付きはありましたが、第3章については、控えめに言っても分かりにくく、専門家以外の素人にとっては具体的なトラウマの解決策には繋がりにくいかなという印象です。本のタイトルからは分かりやすい印象を受けたので、その期待とのズレから、評価は3にしました。

    気付きは以下の三つです。

    1、刺激を受けやすいHSPは、辛いことを敏感に受けとるため、些細な出来事もトラウマとして抱えやすい。
    →そういう特性を持っていることを知っておくだけで、自分の身を守ることを大切に出来そうだなと感じました。


    2、トラウマ全てを癒すことは不可能。トラウマとともに生きていけば良い。トラウマを癒し、軽減させることが多少出来て、少し頑なになった気持ちから解放されて、新しい発想が生まれてきたりしたらそれで良し。
    →なるほど!と思いました。トラウマを持っても、今を生きることと未来を描くことはできる。トラウマに囚われ過ぎないよう、意識したいと思います。


    3、トラウマの癒し方
    ・バーチャルツアー
     過去の辛い出来事の場面を想像して、その時相手に言えなかったことを言ってみる方法。(例 父親が機嫌が悪く、理不尽に怒られた子どもの頃の私。私を庇うように「そんなに怒らなくて良いじゃん、」と父親に言い返してみる。)

    ・パーツアプローチ
     褒められたときに「そんなことない。」と受け入れない自分がいた時に、受け入れない反応をした自分のパーツに問いかける方法。「どうして褒められたことを受け入れないの?」「何かあったの?」と自分の心の一部(パーツ)に質問し、本音を引き出す。『過去に褒められたときに調子に乗っていると思われて嫌だった。』とか。自分の本音を理解することで、心が軽くなる。
    →上記二つのトラウマの癒し方は、過去の出来事を捉えなおす作業に繋がるので、コツコツ取り組んでみたいと思います。

    最後に、本を読んで改めて感じたのは、『身体と心が密接に繋がっている』ということ。焦ったとき、辛いとき、傷付いたとき、嬉しいとき、楽しいとき。色んな出来事がありますが、受け入れる自分自身の身体にも影響が及んでいるんだなと感じました。
    特に身体のコンディションが悪いと、心がダメージを受けやすいので、心を整えるためにも、身体を整えようと思います。

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著者プロフィール

HSP専門カウンセラー。自身もHSPである。九州大学工学部機械航空工学科卒。技術者として大手メーカーで研究開発に従事したのち、独学でカウンセラーとして独立。HSPの心の仕組みを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判を呼び、全国から相談者が訪れる。著書に50万部を超えるベストセラーとなった『「繊細さん」の本』(飛鳥新社)、『「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社)などの”繊細さんシリーズ”がある。テレビやラジオに出演する他、講演会やトークイベントなども開催し、HSPの認知度向上に努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)。

「2021年 『雨でも晴れでも「繊細さん」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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