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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (240ページ)
感想・レビュー・書評
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ふむ
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最初の方は少し硬い書き方であったが、最後の方は、自分のタンザニアでのチンパンジーの研究の体験やコロナ下での研究生活の変化であるので読みやすい。
自然人類学者の女性の中年すぎからの世界旅行についてのエッセイも書かれている。
学生が読むよりも、女性で自然人類学を目指す学生が読んでみるといいという本である。 -
ヒトと他の動物の比較で、直線的ではなく不規則に動くモノに意思があると感じてしまうこと、食卓を囲むのはなぜ楽しいのか、赤ちゃんはなぜ大声で泣くのか、チンパンジーの「文化」は人間の文化とどう違うかなどホモ・サピエンスの特性である社会生活を営む能力と、そのあり方を、実感がある形で鋭くついていると感じた。
一方で、中盤からの現代社会に対する考察は、数少ない事例から見える筆者のエッセイでしかなく、またニヒリズムが過ぎて読むのが苦しくなった。例えば、経済界が脱炭素に取り組み始めたけど、もう遅かったね、なんて言っても、僕たちや僕たちの子どもたちはそれでも生きていかないとダメなんだよ?と腹がたった。
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