ユニクロ [Kindle]

著者 :
  • 日経BP
4.83
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (457ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宇部の商店街の紳士服店であった小郡商事が世界のユニクロになるまでの数多くのエピソードや登場人物を通して体感させてくれるノンフィクション本。
    この書籍を書き上げるまでは関連書籍や記事を読み込むとともに膨大な取材とその関係者との信頼関係の構築が不可欠であったであろう。著者の杉本氏ならではの情報収集力と熱意を感じさせてくれた。

    ファーストリテーリングがなぜここまで発展することができたのか。それは柳井正という人物の壮大な夢とそれに向けたただならぬ熱意があったからこそ。その夢と熱意をもつに至る過程をこの本は多く語ってくれた。様々なことを書籍や人から学び、それを実践し、数多くの失敗経験とともに自らを成長させる。これが経営者としての凄みをもたせ、多くの人材を惹きつけていく。

    興味深いエピソードとともに多くの学びを得られた。何かを成し遂げたい人は手にとるべき書籍。

  • ユニクロが宇部から広島へ、そして東京へ、さらに世界へ、さらにデジタルの世界へと脱皮しながら進む歴史を圧倒的な取材でまとめた作品。近年の企業系の本としては最良の一冊。ユニクロが山口の商店街でもがいていた頃、私もすぐ近くの街で中高生だった。進行形で衰退して行く街の閉塞感が肌身でよくわかるだけに、あの環境から世界に到達したことに驚愕。事業環境は言い訳にならない。本書の中でも何度もでてくる「プロフェッショナルマネジャー」も柳井さんが激奨してたので買ったけどボロボロになるまで読み込むほどの愛読書に。経営は逆算、三行の経営論、言うは易し行うは難し。企画マンはたくさん居ても実行に着手する人は少ない。ストイックに数年単位でやり抜く人はもっと少ない。さらに数十年もストイックにやり抜く人は希少種。その凄みが伝わるのがこの二冊。

  • ユニクロの創業から有明プロジェクトの冒頭あたりまで柳井正とユニクロ、関係者を取り上げつつ、世界一を目指す過程を日経新聞の記者が綴った書籍。

    現実の延長線上にはない終わり、つまりは世界一という行き先を目指して逆算思考で経営していく

    作った服をいかに売るか ではなく 売れる服をいかに作るか、それを達成するための情報製造小売業への変革。そのためには売れる理由を売場で表現しなくてはならない

    服を売る前にユニクロを売る

    などなど学びがおおい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

日本経済新聞編集委員
1975年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年、日本経済新聞社入社、編集局産業部配属。電機、鉄鋼、自動車業界を担当。米州総局(NY)を経て2015年より企業報道部

「2022年 『ネット興亡記 ②敗れざる者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉本貴司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×