極上の酒を生む土と人 大地を醸す

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 5
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 楽天 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784062815079

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 美味い酒は美味い原料から。
    この本に書かれているのは、最後の二章を除いてすべて、原料づくりから手がけている蔵元だ。
    酒づくりよりもむしろ米づくり、芋づくり、ブドウづくりに情熱を燃やす姿は、酒が土地のもたらす恵みに他ならないことを再認識させてくれる。

    最後の二章は、2011年の東日本大震災で被災した蔵元が登場する。
    日本で一番海に近い蔵元、福島県浪江町の鈴木酒造店は、ちょうどその前の年に『土耕ん醸』という酒をのんでファンになったばかりだった。
    津波で流されて蔵が全壊という話を聞いて心配していたのだが、山形で復活したと聞き、いちファンとして、とてもうれしかったのを覚えている。
    いつかまた、どっしりとした骨太の『土耕ん醸』をのんでみたい。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

食と酒のジャーナリスト。JSA認定ソムリエ、SSI認定利酒師。長野県原産地呼称管理制度における日本酒および本格焼酎官能審査委員。薩摩大使。東京生まれ、大阪育ち。上智大学文学部卒業。新聞社、出版社を経て、酒蔵を訪問したことがきっかけでフリーランスに。以後、「土地に根付いた酒」をテーマに、全国の日本酒蔵、焼酎蔵、ワイナリーなどの取材を続けている。『dancyu』『サライ』ほか多くの雑誌で執筆。
著書に『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』(ダイヤモンド社、ちくま文庫)、『旨い!本格焼酎 匠たちの心と技にふれる旅』(ダイヤモンド社)、『ヴィラデストワイナリーの手帖』(新潮社)、『至福の本格焼酎 極楽の泡盛』、『こどものためのお酒入門』(イースト・プレス)、『めざせ! 日本酒の達人』(ちくま新書)、『極上の酒を生む土と人 大地を醸す』(講談社+α文庫)などがある。

「2016年 『日本酒ドラマチック 進化と熱狂の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山同敦子の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×