ある展覧会での話。もともと展示するような作品ではないのだが、しょうがないからこんなところに置いているんだと笑って話す美術記者の前で、(もともと嫌悪はあったにせよ)2回「傑作です」と本心から言えるのは清々しい。
その作品を見ていないから断定はできないけれど、凡庸な色を使わないで仕上げた作品はホントに才能があったんだろうと思われる。ゴッホみたいに皮肉にも死んでからの方が価値が上がる人もいるので……。
ところで、芥川の「着物」という短編と同じような感覚を持った。ある程度有名にはなっているにせよ、どこかゲテモノ扱いされているような気持ち……?