思い出す事など [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 作品名: 思い出す事など
    作品名読み: おもいだすことなど
    著者名: 夏目 漱石

    日野原先生の「こころ上手に生きる」に本書のお勧めがありましたので一読させていただきました

    療養地から、東京へもどってきた夏目漱石が見た景色を一人称で眺める
    壮絶な療養日記(というか、死ぬんじゃないかとおもいました)

    自分ではどうにならならないもどかしさ
    自分ごとなのに、まわりで流れるように移り変わる出来事
    断片的なできごとが、病人を囲んでぐるぐるまわっていくような錯覚

    そんな景色を、そとから(三人称)ではなく、夏目本人(一人称)でながめるような内容でした

    かなり、暗かったです、けっこう、ずんときました

    底本データ
    底本: 夏目漱石全集7
    出版社: ちくま文庫、筑摩書房
    初版発行日: 1988(昭和63)年4月26日
    入力に使用: 1988(昭和63)年4月26日第1刷
    校正に使用: 1996(平成8)年3月1日第3刷
    底本の親本: 筑摩全集類聚版夏目漱石全集
    出版社: 筑摩書房
    初版発行日: 1971(昭和46)年4月~1972(昭和47)年1月

  • 「修善寺の大患」のあと、漱石の人間観、人生観がいかに変わったかを垣間見ることができます。互殺の和。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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