半七捕物帳 61 吉良の脇指 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 半七は、魚屋の倅・鶴吉が殺された姉の仇討を計画しているのを知る。狙う相手は旗本福田家の奉公人・伝蔵。伝蔵は、家内の金を盗もうとして主人に見咎められ、主人とその妾である鶴吉の姉を斬って雲隠れした。
    ちなみに、伝蔵が殺しに使った脇差は、吉良上野介のものであったという。
    半七は、伝蔵と係り合いのあるお熊を調べるが、お熊の奉公先である遠州屋の主人までも刺殺されて……。

    少しひねりの加えられた復仇譚。最後は鶴吉の本懐が遂げられて小気味よく落着する。

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著者プロフィール

(おかもと・きどう)1872~1939
東京生まれ。幼少時から父に漢詩を、叔父に英語を学ぶ。中学卒業後、新聞、雑誌の記者として働きながら戯曲の執筆を始め、1902年、岡鬼太郎と合作した『金鯱噂高浪(こがねのしゃちほこうわさのたかなみ)』が初の上演作品となる。1911年、二代目市川左團次のために書いた『修禅寺物語』が出世作となり、以降、『鳥辺山心中』、『番町皿屋敷』など左團次のために七十数篇の戯曲を執筆する。1917年、捕物帳の嚆矢となる「半七捕物帳」を発表、1937年まで68作を書き継ぐ人気シリーズとなる。怪談にも造詣が深く、連作集『三浦老人昔話』、『青蛙堂鬼談』などは、類型を脱した新時代の怪談として評価も高い。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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