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- 青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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安吾の作品の中でも取り分けきれいでものがなしい。伽藍、空っぽ、形骸、それでも、いづこへかいかなくてはならない、わたしはだれ、と、胸に抱いた腕で女を抱きながら。そういうおっさんの哀しみがいじらしい。愛しい。だめな人間だなあと思う、そのだめさが余りにもただしくて、泣きたいほどいとおしくなる。
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