あなうさピーターのはなし [青空文庫]

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感想・レビュー・書評

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  • 執筆時の原語(英語)だけでなく各国語への翻訳版を含めて世界110の国と地域で合計1億部以上を販売したと言われているピーターラビットシリーズ。日本でも、多くの子どもたちに親しまれ、また、大人を含めた熱狂的なファンをもっている。
    作品筆者(著作者)であるヘレン・ビアトリクス・ポターは1943年に亡くなっており、そして死後50年を経過した時点でその作家の作品の著作権が切れる(日本の場合)ことから、本書を青空文庫に収めることは当然可能である。しかし、このポターが自身の作品に関する著作権をビジネスモデルとして成立・成功させた初めての作家であることは、あまり知られていないように思われる。
    そもそもピーターラビットの姿(絵)はどこで見かけるかを考えてみると、多くの人は、ピーターラビットの絵本自体ではなく、ピーターラビットが描かれた、食器やカレンダー、文具、時計、などの日常品、そして、ピーターラビットのぬいぐるみを思い浮かべるのではないだろうか。
    ポターは、自身が描いたピーターラビットをまずぬいぐるみとして製作するのだが、その際、権利(当時は特許権となっていた)をドイツのシュタイフ社と独占契約して、そのロイヤリティーを得ることに成功している。今から100年以上前の20世紀初頭のことである。女性がビジネスに積極参加することなど極めて稀(というか困難)であり、かつ、今日でいうところの「キャラクター商品」という概念がなかった時代であることを考えると、彼女に強い実行力と先見の明があったと深く敬服してしまう。

  • 日夏耿之介に出会って以来、本を翻訳者で選ぶのは当然の事だった。
    原作をマトモに読めない(ポーやサキで実感した)から訳文に浸る……翻訳自体が自分にとっては、その作品であることを納得して来た。
    サドの澁澤龍彦や『香水』の池内紀に出合えた喜びと同じように、この翻訳者を知ったことは大いなる慶びである。
    (青空文庫『あのときの王子くん』あとがき…参照)

  • THE TALE OF PETER RABBIT

  • お馴染みピーターラビットのおはなし第一話。牧歌的なほのぼのした童話だと思っていたら、いきなり父親が人間に捕まってパイにされたとかいう過去が判明して思わず頭を抱えた。しかもピーターVS人間の手に汗握るチェイスがメインで、ちっともほのぼのしない。つうかピーターって害獣じゃん。かわいい挿絵でイメージ先行していたが、読んでみなけりゃわからないものだ(当たり前)。

  • せっかくイギリスにきたのでと、ピーターラビットを再読。
    小さいころ読んだ記憶があるのですが、当時はあまりすきではありませんでした。
    ハラハラする感じがだめだったのかな。
    あとピーターにまったく共感できなかった、、なんでわざわざ悪いことするんだろう??みたいな。
    大人になった今読み返してみても、あんまりよさを理解することはできませんでした。
    絵はかわいいのだけど、やっぱお話があんまりすきじゃないです。

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