江戸の災害史 - 徳川日本の経験に学ぶ (中公新書)

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  • 中央公論新社 (2016年5月18日発売)
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本著では、江戸時代から、中央機関である幕府は地方の災害復興や治水等の公共事業費用を負担していた一方、財政難から、地域の民間人の財や労働を活用してこれらの事業に当たらせていたことを記している。
彼らのような存在を本著では「地域の治者」と呼んでいる。
江戸時代の昔から、地域の問題に対して行政は地域の民間活力を利用していたのだ。
「公共性」概念は、中央政府(ないし地方政府)と、地域の民間活力による地域の問題解決と言っても良いのかもしれない。と思った。

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感想投稿日 : 2017年1月5日
読了日 : 2017年1月5日
本棚登録日 : 2017年1月5日

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