1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2007年5月18日発売)
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感想 : 442
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アラサー恋愛短編集。劇的ではない、ほんのりハッピーなお話が多いので爽やかに読めます。寝る前に一編ずつ読むのにも良さそう。
『ふたりの名前』なんにでも所有権を明記する同棲カップルが猫を飼うはなし。
『誰かのウェディング』退屈な結婚式で出逢ったプランナーの恋。
『十一月のつぼみ』花屋で交わされる視線、乾いた日常に潤いを与える存在、捨てることのできない現実の価値。良くも悪くも転びきらない切なさがリアル。
『声を探しに』ポップな印象だけど、琴線に触れる言葉もあった。かわいいカップル。
『昔のボーイフレンド』元サヤに戻る話。
『スローガール』ほんとうの嘘でも、似たのがあったな、文脈を読めない美人のはなし。今回は会話がスローな純真美女とプレイボーイとのハートフルラブ。
『1ポンドの悲しみ』遠恋カップルの一月ぶりの逢瀬。この方の書くセックスはかなり官能的だけど不愉快にならないのは男性目線のエゴや押し付けがましさを見せないからかな。
『デートは本屋で』本好き女子とコピー機営業の初デート
『秋の終わりの二週間』愛情溢れる歳の差カップル。
『スターティング・オーバー』元仕事仲間たち三人が月日を経て成長させた恋愛観を交換する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年11月24日
読了日 : 2015年9月3日
本棚登録日 : 2015年5月13日

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