今まで何度もストーカーに関する事件などを目にしてきたが、被害者加害者の両者の視点から語られるものを初めて読んで戦慄した。
それだけ衝撃的でのめり込んでしまう一冊だった。
加害者の持つ歪んだあまりにも一方的な思考回路は理解に苦しむが、誰しも何か些細なきっかけでもあれば一線を越えてしまうことがあるかもしれない。
自分の思考や行動が「正しい」のだと、決めつけ信じてしまえば、
必然的に相手が間違っていることになってしまう。
「愛」があれば何をしても許されるものではないということ、相手には相手の生活や人生があり、感情もそれぞれが持っているものだということ。
恋愛において、一方的に別れを告げられることは悲しいし苦しいことだけれど、話し合いがもう出来ないのであれば尊重してあげることしか道はないのではないだろうか。
現在の法律や警察によるストーカー対策の遅れや当事者に対する対応に関して憤りを感じると共に、一日でも早く整備改善されることを願うばかり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年2月12日
- 読了日 : 2023年2月12日
- 本棚登録日 : 2018年10月17日
みんなの感想をみる