カウンセリングの実際問題

著者 :
  • 誠信書房 (1970年8月10日発売)
4.11
  • (27)
  • (18)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 303
感想 : 21
4

河合俊雄さんの新装版「カウンセリングの実際」とどっちを読もうかと迷いましたが、新装版はどんな部分を割愛したのか知りたくて、両方とも買いました。比較してみて、割愛した部分は今の時代に合わないものをカットしたのだろうとわかりました。しかし、約50年前の1970年に刊行された本なのに、今でも「カウンセリングの実際的な問題」として、参考になるということが驚きです。この意味するところは、人のこころは科学の進歩には関係しない、むしろ有史以来、全く同じ疑問を問い続けているということでではないでしょうか?
この本は、全体に冗長というのか、同じようなことが何度もあったり、だれでもそう考えるだろうと思うようなことが書いてあったりして、(通じている人には奥深い内容なのかもしれませんが)私には要領を得ない感じの内容でした。
この本の文章の表現は、河合さんが、まだ出版業界のデビューを模索中で、ひかえめな感じがあり、文化庁長官になった2000年代の河合さんの喋りとはあきらかに違いがあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2023年10月16日
読了日 : 2023年10月16日
本棚登録日 : 2023年10月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする