フードジャーナリスト平松洋子さんによる「味覚」についてのお話。子供向けとはいえ、とても内容が深くてためになりました。語り口もくだけていて楽しく、平松さんのことが一気に好きになりました。平松さんは「食べること」が本当に好きなんだなぁ。読んでいてこちらまで幸せな気持ちになってきます。「おいしい味(味覚)はひとりひとり違う」という当たり前のことを深く考えされられました。カレーや餃子、味噌汁の作り方は家庭によって様々。えー!ありえない!という味も他の家では「おいしいごはん」。その「違い」を楽しむことで「味覚」は広がり、鍛えられる。人は食べなきゃ生きていけないから、どうせだったら楽しみたいよね!ということが伝わってきました。最近は携帯をいじったり、テレビを見たりの「ながら」食事や人に不快を与える行儀で食べることが(私を含め)増えてきたように思います。「食べること」を見つめなおせばもっと「おいしい食事」と出会えるのではないかな。読んでいて前向きな嬉しい気持ちになりました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
料理
- 感想投稿日 : 2011年12月9日
- 読了日 : 2011年12月9日
- 本棚登録日 : 2011年12月9日
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