サバイバル!: 人はズルなしで生きられるのか (ちくま新書 751)

著者 :
  • 筑摩書房 (2008年11月1日発売)
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本棚登録 : 175
感想 : 31
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北アサバイバルの記録に臨場感があって面白かった。
最後はコネで泊めてもらおう、なんて人間臭さもまた面白い。
沢の脇で大便をしていいのか?と疑問が残った。
生きるとは死に向かう流れの中逆らうこと、現代では普段は緩い流れの中にいる。山に入ることは一時的に、激流に身を置くこと。の例えはイメージとして掴みやすい。
全てが予定通りに整備された道を辿ってピークを踏んで下りて、という登山はお客様。
街でも山でも欲しいものはお金を払って手に入れる、資本主義の枠の中でしか生きられない。
そうではないもの、を求めたい気持ちもあるが、お客様だから土日でサクッと行ける。
自分の中で答えは出ていない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 登山
感想投稿日 : 2022年1月1日
読了日 : 2022年1月16日
本棚登録日 : 2022年1月1日

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