([あ]8-1)鹿乃江さんの左手 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社 (2013年10月4日発売)
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本棚登録 : 228
感想 : 19
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自分自身を守るために、自分に向かって吐いた嘘が枷になり、自分自身を縛り付ける。そんな自縄自縛の状態であがく、三人の女性を描く連作短編集。傍から見れば一人二役でプロレスをやっているようなものだから、どこか滑稽でさえあるのだけれど、むしろそれ故に、当人にとっての切実さが痛い。一見スーパーナチュラルものと思わせておいて、(一応)合理で落とす、ミステリ的な展開も楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月13日
読了日 : 2022年5月13日
本棚登録日 : 2022年5月12日

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