anego (小学館文庫 は 5-2)

著者 :
  • 小学館 (2007年6月6日発売)
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本棚登録 : 1033
感想 : 125
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ドラマはちょっとチャラい雰囲気だったけど、原作は怖い、でも面白いと聞いていたので、文庫化を機に手に取ってみた。読了時間が真夜中だったのを後悔するほどぞっとした。(その後なかなか眠れなかったので)
前半までは林さんお得意の、働く女のアバンチュールかぁなんて思っていたのだが…後半の不倫のドロドロっぷりが、あまりに予想外でクラクラしてしまった。普通には終わんないだろとは思っていたが、こんなに二転三転するとは…。
好みは分かれるだろうが、ストーリーの面白さとしては星5つ。ひとつマイナスにしたのは、誰からも頼られるのに、いつも損な役回りの「アネゴ」奈央子のキャラが個人的に気に入っていたから…ベタな結末でもいいから幸せつかんで欲しかったかなってのが本音。とばしとばしドラマを見てたときは、安易な展開に「か〜っ!んなうまくいってたまるっかっつんだよ!」と毒づいてしまったが、原作を読んでみて、あれはあれでよかったのかもと思える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の作家
感想投稿日 : 2007年6月9日
読了日 : 2007年6月9日
本棚登録日 : 2007年6月9日

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