君たちに明日はない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年10月1日発売)
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直木賞作家・垣根涼介、初読み。

リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト㈱』で、リストラ対象者の面接官を担当する村上真介。

真介は、リストラ対象者のこれまでをじっくり調べて、どの選択が幸せかを考えて、対象者を導こうとしている。
対象者も、人生を振り返り、どうすればいいかを考えている。

陽子も、緒方も、池田も、日出子も。
日出子は結局、実家のとんかつ屋を継ぐんだろう。

音楽プロダクションの石井だけはまだ考えられてはいないだろうけど…

リストラって、敗者って感じが強いが…
やり方なんだろうなって感じる。
それだけでネガティブなリストラがポジティブに。

リストラ請負会社って、実在するんだろうか?
あった方がいいな。
人事だけに任せておくとできるものもできなさそうで…
たぶん、自己都合退職パックを出して、はい、さよなら、だろう。
辞めていくひとのこれから先のことなんて、考えてないだろう。
それが真介たちリストラ請負会社との違いで、リストラをネガティブなものにしてしまうんだろう。

真介と陽子はどうなって行くんだろう。
最後に出てきたのは、順子??

『借金取りの王子』、読まなければ。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年10月10日
読了日 : 2023年10月10日
本棚登録日 : 2023年10月10日

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