2015年(発出2012年) 347ページ
鹿谷門実と一緒に推理していく過程が楽しめました。一つネタバレ。実は私も途中で日向京助犯人説を考えたのですが、これは否定されましたね。
推理小説って、文章から映像を、頭の中にクリアに想像できる人じゃなければ謎解きできないんじゃないかって、最近よく考えます。私はこういうクリアな想像力があまりなくて、だから図画工作の成績はからきしダメ。
この奇面館のカラクリを解くのが、なんというか無理筋すぎる。まあ、本格推理をするには早読みせずじっくり取り組む必要もあるとは思いますが。
下巻は読むのも爽快な推理が展開されます。
ま、ちょっと思うのは、これもネタバレ注意。
奇面館の主人・影山逸史の名前をもっとありふれた名前にしないと、いまいち説得力に欠けるかな。珍しい名前の部類じゃない?
そして、読んでいて気持ちがいいのは、鹿谷門実の誘導で、自分も瞳子と同じところで分かったこと。読者へのサービス満点!
館シリーズ、読んでないのは『時計館』と『暗黒館』。いつになるかわからないけど、読むのが楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説 国内 男性作家
- 感想投稿日 : 2024年2月15日
- 読了日 : 2024年2月15日
- 本棚登録日 : 2024年2月15日
みんなの感想をみる