重力が衰えるとき (ハヤカワ文庫 SF エ 3-1)

  • 早川書房 (1989年9月15日発売)
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本棚登録 : 280
感想 : 30
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近未来のアラブで探偵まがいの仕事をしているマリードが主人公。周囲で次々と人が殺されていくのだが、そもそもマリードは調べてみようという気がさらさらない。だが自分の友人たちも殺されたり街を牛耳る大ボスから脅されて、彼はある外科手術を受けて犯人を追うことになる。まあフーダニットの部分よりも、混沌とした世界設定が魅力的だし、あくまで一匹狼であろうとするマリードの半端なハードボイルドっぽさも楽しい。予定調和じゃない終わり方は、シリーズが続くという事なのね。次も読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2019年5月12日
読了日 : 2019年5月11日
本棚登録日 : 2014年12月18日

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