大学生の時に同じ家で暮らした4人の女性。卒業して数年後、そのうちの1人リディアの葬儀に残りの3人オードリー、ベス、レイチェルが集まる。著名なギタリストのサルバドールと結婚していたリディアは少し前に夫を亡くし、今度は自分が転落事故で死んでしまったのだ。
オードリーとベスは、葬儀の後サルバドールの母親から邸宅に招待される。不穏な空気を感じつつもそれに応じた2人だが、家の中はさらに異様な雰囲気だった。
葬儀後の現在と4人の学生時代を行ったり来たりし、視点も4人が交錯するが、キャラをしっかり書き分けてるので混乱する事はない。4人それぞれの若い女性であるが故の悩みや希望や嫉妬等を丁寧に描いていて上手いなと思う。後半のサルバドールの母親のモンスターぶりは笑っちゃったけど、少なくとも前作のようなモヤモヤ感はなく読み終わった。『飛蝗の農場』よりは全然面白いと思うけどな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー(海外)
- 感想投稿日 : 2024年3月3日
- 読了日 : 2024年3月3日
- 本棚登録日 : 2024年3月3日
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