ついにシティを出て、汚染されたといわれている地域:Dエリアに足を踏み入れたサラ(サスラ)。そこで出会ったDエリアの民(原住民)と、Dエリアに起こっている現実を目の当たりにしながら、自身の甘えをサラが認識し、克服していく。
エリアスとだけでなく、脇を固めるディンやルアンとも少しずつ、春になって氷が溶け出すように心を解いていくサラ。奥に潜んでいるだろう大きな問題(世界が混沌としている根元)にむけて、サラが成長していくための話。
先住民族との関係性など、歴史を踏まえてストーリーが描かれているので飽きないし、サラと一緒に、読んでいると悩むことができる。悩み、考える。
たぶん、相性なんだとおもうけど、押しつけがましさを感じることなく、素直に、私の世界での諸問題に、思いをはせることができるのが、本シリーズの魅力。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年3月5日
- 読了日 : 2012年1月7日
- 本棚登録日 : 2012年3月5日
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