漱石の夢十夜が好きならばこちらも、ということで読んでみた一冊。
稲垣足穂はそれまで名前も知らなかった作家ですが、短編のタイトルを見ただけでクラっとくるぐらい言葉のチョイスが私好みだった。
一千一秒物語
黄漠奇聞
チョコレット
天体嗜好症
星を売る店
弥勒
彼等
美のはかなさ
A感覚とV感覚
哲学的引用も多くて、正直後半の3編ぐらいは何が書いてあるのかさっぱり理解できない点も多かったんだけれど、それでも文字を追っていたくなる不思議な吸引力がある。さあ、これからポン彗星の幻想に耽りましょう。
A感覚とV感覚ってそういうこと!?って気が付いた時には思わず笑ってしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(国内)
- 感想投稿日 : 2021年7月16日
- 読了日 : 2021年7月15日
- 本棚登録日 : 2021年7月15日
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