こうばしい日々 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年5月30日発売)
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ウィルミントンの町に秋がきて、僕は11歳になった。映画も野球も好きだけど、一番気になるのはガールフレンドのジルのこと。アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った表題作「こうばしい日々」。結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりの、甘く切ない恋物語「綿菓子」。大人が失くしたピュアな心を教えてくれる、素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。

「綿菓子」の最終章『きんのしずく』にはドキドキした。ピュアで甘やかな時間がスローモーションで再生されて、ドキドキしながら読んだ。苦いコーヒーだって、恋の前にはきんのしずくになり得るのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(国内)
感想投稿日 : 2022年12月1日
読了日 : 2022年11月29日
本棚登録日 : 2022年11月29日

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