分身 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1996年9月20日発売)
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「パラレルワールドラブストーリー」の解説欄に東野圭吾”私”三部作とあり、気になって購入した。「私って誰?誰なの?」という展開は読む手が止まらず、数日で読み切ってしまった。

不妊治療をしてた高城夫妻の受精卵がいつの間にか使われ、本人たちの知らないうちに分身が生まれていた。

二人の出会うタイミングが絶妙。抜け出した施設の煙の白や炎の赤を背に、二人を繋ぐレモンの黄色、ラベンダーの紫、草原の緑などなど…沢山の色で溢れるキレイな風景が広がり、これから歩き出せるんだなと思って安心した。

3作品とも研究者が好奇心や欲望のまま研究を進めた結果のストーリーだけど、国益とか本当に助けないといけない人とかの為にこっそりと進めている研究ってきっとあるんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月23日
読了日 : 2023年6月23日
本棚登録日 : 2023年6月23日

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