高校受験に失敗し、いやいや入学した三流私立高校で特待生になった一輝は、あこがれの早稲田大学に合格することだけを目標に、静かに高校生活を送るつもりだった。
しかし2年生になって「事件」が起こった。
1年間休学していた吉澤真理が復帰して、一輝のクラスにやってきたのだ。
真理の美貌は男子生徒ばかりか教師までも狂わせるほどで、勉強一筋のはずの一輝の生活も狂わされ始めた。
寝ても覚めても真理のことが頭から離れなくなった一輝は、同じく真理にぞっこんの親友の前島に対抗して、生徒会長に立候補した。
真理に相手にされていない自分でも、やるときはやるんだという意地を見せつけたかっただけなのだが、その理由は前島には言えなかった。
前島の応援演説は真理がすることになり、一輝には柔道部の女子キャプテンがつくことになった。
この力強い応援のおかげで、一輝は思いがけず当選してしまったのだった。
生徒会長としての最初の大仕事は、来年度の予算会議だ。
昨年度も各部活動からの勝手な要求で、もめにもめたという大きな山場であった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA
- 感想投稿日 : 2014年12月23日
- 読了日 : 2014年12月23日
- 本棚登録日 : 2014年12月23日
みんなの感想をみる