上巻以上に合田雄一郎の考察に引き込まれた。
雄一郎の、情熱とは違う何か義務感と虚無感を、足して割った様な感情は、非常に複雑であり、物語の深さを増した。
生きて目の前にいる人間に引き寄せられていく様は、人間の性であろうか。雄一郎は犯人に情ともいえる形容できない感情を抱いている。殺害された一家の無念はしばしば放置されているが、警察現場の現実なのだろう。
戸田、井上の関係にはとても考えさせられた。
事件に関わる生きた人間のドラマである。
有意義な読書ができました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月18日
- 読了日 : 2020年9月18日
- 本棚登録日 : 2020年6月22日
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