靖国史観: 幕末維新という深淵 (ちくま新書 652)

著者 :
  • 筑摩書房 (2007年4月1日発売)
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感想 : 8
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靖国問題について、私はわからないことだらけだ。第一、知らなさ過ぎる。だから判断もできない。なので、まず歴史から知るために読んでみた。靖国神社の起こりと、その自己矛盾については、おぼろげにも見えてきた。しかし、読後やっぱりわかったという気がしないのは、靖国神社の政治的意味が謎に包まれたままだからだろう。なぜ、小泉元首相は、あれだけ批判されても靖国参拝を続けたのか?言い換えると、靖国神社に、そこまでするほどの意味があるということが私には理解できないのだ。一つのイデオロギーとして、靖国神社が存在していることは理解しても、それが、国際的な対立と引き換えにしてまで守るべきものであるとは到底思えないのだ。なぜ靖国神社に参拝するのか、その政治的理由を、私は知りたい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2007年9月3日
本棚登録日 : 2007年9月3日

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