遮光

著者 :
  • 新潮社 (2004年7月1日発売)
3.22
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本棚登録 : 350
感想 : 70
3

ピース又吉が好きな作家に挙げていた。

死んだ誰かの身体の一部を、という設定は割とよくあるし
持ち歩く彼の精神がこわれているのもよくある。
でも、このひとはもとからブッ壊れてるんだなと。
愛するひとをなくす→発狂
ではなく
発狂した状態で誰かを愛する→愛するひとをなくす→発狂に拍車がかかる
みたいな。

そもそもこれって愛なの?
別に相手は誰でもよかったんじゃないの?

何がいいたいかよくわからない小説だなあと思いつつ、
「世界の果て」のあとがきには
「混沌とした世界から僕を救ってくれたのが文学だったので」とあったので
たぶん作者は書くことで救われたいんだろうなあと思ったし、
又吉も読んで共感する部分があるみたいなこと書いてたし、
わたしもなんだかんだ共感しましたとも。

暗いのがすきな方向けです。

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カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年1月24日
本棚登録日 : 2011年1月24日

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