目次
・人形の夜~春の物語
・柔らかな奇跡~夏の物語
・不機嫌なデズデモーナ~秋の物語
・アリスの迷宮ホテル~冬の物語
・小さき者と大きな空~再び、春の物語
今回のぶたぶたさんは、海辺の瀟洒なリゾートホテルで、基本的にはお客さんに姿を見せないバトラー兼社員の指導係。
そのせいか、姿を目撃した者は幸せになれるという伝説があるとかないとか。
通しのストーリーとしては、ホテルの周年イベントとして、街の人たちが演じるお芝居を、東京の有名な演出家の指導の下におこなう、というもの。
演目はシェークスピアの『オセロ』
4大悲劇の一つです。
が、演出家は、この舞台の主役といってもいいくらいの重要な役イアーゴーの役をぜひぶたぶたさんに、とゴネる。
え?マジすか?
その他のキャストにもいろいろ事情があったりで面白いのだけど、なんといっても実際の舞台の様子が最後の「小さき者と大きな空」で描写されていて、演出家の意図がわかると納得しかない展開に。
これからこの本を読む方は、ぶたぶたさんがこの芝居唯一の悪役をどう演じるか、を楽しみにお読みください。
そして、単純に大笑いしたのが「アリスの迷宮ホテル」。
ホテルに缶詰めになったホラー作家が、ぶたぶたさんと関わることでどんどん壊れていく…っていうか、最終的にはヒット作書けてよかったね、ホラーじゃないけど。
作家の脳内がもう大爆笑で、おすすめ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月15日
- 読了日 : 2022年6月15日
- 本棚登録日 : 2022年6月15日
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