大手広告代理店の営業部副部長を主人公辰村は幼馴染との間にある秘密を持っていた。音信もないままそれぞれの人生を歩んだ幼馴染の1人に脅迫状が届いたのをきっかけに過去の出来事と現在が結びついて行く。アウトロー気味のビジネスマンを主人公に過去と現在、ビジネスとプライベートに点在する要素がラストに向けて統合されて行く構成は筆者の常道と言ってよいが、今回も一定の水準を保っている。事件としての辻褄はあったものの、キレ者の女性上司と主人公の恋愛など個別のエピソードの顛末も気になるところである。
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- 感想投稿日 : 2018年3月18日
- 本棚登録日 : 2009年8月13日
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