こっちへお入り (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社 (2010年12月9日発売)
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感想 : 151
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落語に興味を持ったのは情熱大陸で立川談志をみたときだった。談志師匠の晩年、声が出ず、話が思い出せず、だけど天才と言われた噺家は負けを認めない。周囲が立てて、煽ててなんとか一席落語をしてもらう。そんな風に扱われる立川談志は偉大な人だったんだろうと想像出来たし、それ故に同情されたり、出来ない自分を晒すことはプライドが許さなかったんだと思った。立川談志の生き様を見て、憧れを抱いたし彼が人生を賭けた落語ってどんなものかと興味が湧いた。見たい、聴きたいと思うけどそれ以外にも楽しいことは溢れててずっと後回しになってた落語。
素人OLが友人から誘われた寄席の発表会を見に行ったことを発端に落語にのめり込んでいく話。趣味は作るものじゃなくて衝動なんだと思った。

興味がなければ通り過ぎるだけの道筋で、あるときひょいと覗き込んだら、待ってましたと声が掛かる。こっちへお入り。

寄席に行ってみたいなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月30日
読了日 : 2017年8月30日
本棚登録日 : 2017年8月30日

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