デセプション・ポイント(下) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2012年12月25日発売)
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本棚登録 : 91
感想 : 11
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ダン・ブラウンの「デセプション・ポイント」は、先に翻訳された「天使と悪魔」や「ダ・ヴィンチ・コード」と違って、ノン・シリーズものの一篇。

この本は、大統領選を背景にした、ポリティカル・スリラーだが、人物造型が浅薄なので、物語から緊張感が失われていて、プロットの展開にも新味がなく、それが致命的になっている。

人間ドラマを作るために、人物造型の鮮やかさが求められるのではなく、それは物語に漲る緊迫感のために必要とされるのだが、それが全く感じられない。

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感想投稿日 : 2023年11月8日
本棚登録日 : 2023年11月8日

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